■東急 モハ510形 ● 戦前型 旧性能車 ● →3450形改番・改造 ● 東京横浜電鉄 ● 目黒蒲田電鉄 1931年から 目黒蒲田電鉄＆東京横浜電鉄(後の東急)に登場、後に3450形と改番され1989年まで58年間と多岐に渡って活躍した車両です。 1931年から1936年まで 50両量産され、日本車輌製と川崎車両の2社メーカーで2種類あり、日本車輌は正面が折妻、川崎製は正面が丸妻で、それぞれ屋根の輪郭、台車も異なり差異があります。 デザインは 当時として洗練された整ったもので評価が高く、後の3000系グループの基礎を作った車両でもあり、他社にも多大な影響を受けました。 外装色は ダークグリーンに屋根は赤茶色、運転士窓上にはひさしがあり、窓下には「ドアーエンジン装置車」と表示されていました。 単車運転だったため両運転台方式で、座席が正面まであったので展望列車的な存在でした。 1931年登場から戦後1948年まで、 合併や分離などが生じ第二次世界大戦も含めた激動の時代で510形にも影響を及ぼしました。 1939年に 東京横浜電鉄と目黒蒲田電鉄が合併、東横電鉄となり、 1942年には 小田急、京王、京浜(京急)の三社も合併、東京急行電鉄と社名を変更し、いわゆる大東急が発足されました。この大合併に伴って3450形に改番され、運転台窓上のひさしは撤去されました。 終戦後、 戦災で焼失することなく全50両健在で戦後の混乱期で大活躍し、その最中の1948年6月1日、小田急、京王、京浜は大東急から分離して独立、1950年代に入ると外装色は黄色と紺のツートンカラーに変更されました。 1964年から 室内、外装とともに大幅な大改造が(株)東横車両によって施さ、窓の天地が100mm高くなりアルミサッシ化、室内のデコラ張り化、床のロンリュム化、座席シートの交換、運転室の全室化など近代化が図られました。また3450号、3499号を除いた全車が片運転台化されています。 1960年代後半から外装色をライトグリーン一色に変更され、1972年まで東横線で運用され、その後田園都市線(大井町線と分離前)、大井町線(1979年-1981年)、そして引退する1989年まで目蒲線、池上線で活躍しました。その間もサボを廃止し、行き先表示板など設置されました。 引退後 カットボディ化された3456号、1931年登場時に復元されたトップナンバーの3450号(510形)は宮崎台にある電車とバスの博物館に保存されています。 イラストは1931年登場時の姿です。 ■510形の外観バリエーションはこちらへ ■拡大イラストはこちらへ 更に詳しく知りたい方はこちらへ(wiki)