■近鉄 1460系 ● WN駆動 高性能車 ● 両引き3扉 ● 大阪線 1957年 近鉄大阪線初の量産型高性能車として登場した車両です。 性能は1954年登場の1450系高性能試作車を基本としMMユニット、WN駆動を採用していますが、この形式から全金属製、近鉄初の両引き扉車、サッシュレス窓、車内にアルミデコラ、ファンデリアなど新機軸を採用した近代的なデザインとなっています。 ただし3扉スタイルを採用したため、同年南大阪線に登場した6800系ラビットカー4扉車登場により過渡期的な存在となって6両のみの製造で終わり、増備車は6800系と同じ4扉車スタイルの1470系(1959年登場)へと受継ぎました。 正面デザインはヘッドランプのデザインを除いて、多少変化しているものの2800系まで受継いだ基本的なスタイルを確立したもので、近鉄のエポックメイキング的な存在でもあります。1958年には1460系と同型スタイルで旧型機器を流用した6441系が名古屋線用に登場しています。 登場時外装色はベージューに青帯でしたが1965年頃からマルーンレッド一色に変更され、1986年にはシルキーホワイトが加えられた現行標準色となりました。 改造は幾度と行い、1972年半室式運転室が全室式となり、他系列への混結可能にするための改造、スカート装着、ファンデリアから扇風機に変更、ヘッドランプはシールドビーム2灯化に改造、ただし一灯化スタイルのままで原型と変わらない外見となっています。 運行は当初大阪線の準急・普通で活躍し、後に名古屋線に転属し各駅停車として活躍、後に志摩線、鳥羽線、山田線などのローカル路線で活躍して老朽化により1987年から1988年にかけて引退しました。 ※イラストは1976年頃です。 ■1460系の外観バリエーションはこちらへ ■拡大イラストはこちらへ 更に詳しく知りたい方はこちらへ(wiki)